邦題 公式の邦題はナシ
これの感想と紹介について記す
書籍の表紙
***注意***
MLP:FiMを知らない人が、最低限知っておきたいこと。
[S○○E○○]
S=シーズン、その時期の放送期間のこと E=エピソード 、話数のこと
S4E21で「シーズン4のエピソード21話」
[レギュラーメンバー] (以降は略称で呼ぶ)
6匹いてmane6と呼ばれている
トワイライト・スパークル(TW) ピンキーパイ(PP) アップルジャック(AJ)
レインボーダッシュ(RD) ラリティ(RT) フラッターシャイ(FS)
[キューティマーク・クルセイダース]
略してCMC。以下がメンバー
アップル・ブルーム(AB) スクータルー(ST) スウィーティ・ベル(SB)
MLP:FiMを知っていること前提の記事となります。また今作、別記事でおおざっぱな紹介はしましたが、ここでは物語について語っていきます。
別記事[http://kansomolashi.blogspot.jp/2014/04/blog-post.html]
本題
今作は、FiMアニメ本編におけるクイーンクリサリス(以後CCと呼ぶ)の襲撃が過ぎ、その後に起きた事件を描いた話。アニメS2E26では、CC率いるチェンジリング軍団は最後に魔法の力で、地平線の彼方へ吹き飛ばされてしまいました。一見、平和が訪れたように見えますが……?
舞台はFS家の裏庭から始まります。そこにいたCMCの三人組が、毎度おなじみCMを手に入れようと頑張っているところ。しかし裏庭にいた動物たちの様子がおかしい。三人は動物たちに襲われてしまいます。
CMCは子供ポニー[Filly]ではありますが、冒頭から既にむずかしい単語を連発してきます。CMCはこれから先のシーンでも、むずかしい単語や言葉を使ってくるので、翻訳するには強敵であると言えるでしょう。それは彼女らが言葉遊びを得意としているからなんですね。
翌日のポニービル、CMCたちは無事に家に戻ってきているようですが、様子がおかしい。関係者のAJ、RT、RDはそこに疑いをもちます。mane6揃って情報交換をしてみると、街じゅうのみんなが同じように、ヘンテコになっていると判明します。
このときTWが「みんなをセクレタリアト彗星の観察会に誘っているんだけど、誰も興味なさそうで……」と言っています。ここで言うセクレタリアト[Secretariat]は、恐らく同名のアメリカ出身競走馬から、名前を拝借したものでしょう。
mane6は異変に気付き、それと同時に都合よく襲われはじめ、図書館へと逃げだします。TWはみんなの変貌に見覚えがありました。かつてCCがケイデンスになりかわった、S2最終回のあの雰囲気に似ていると気付きます。当時の状況を観察したノートまで持ち出してその説をかためていきます。
さて状況が分かったのでセレスティアに連絡をとろうと手紙を送りますが、返ってきたのは定型文のみでした。「今は忙しいので後で再度ご連絡ください」という内容です。これによってmane6は、彼女らのみで事件を解決することを決意します。
(セレスティアが忙しい理由は、別の作家が描いた小話にて示されます)
図書館から抜け出すためにPPがあることを提案。街のおかしな人々を真似て、ゾンビのように歩けばいいと言い出します。その際にPPがゾンビ歩きを講釈するんですが、そこで見せる表情が怖い怖い。今作ではこのような、アニメで見られないドギツイ表情をたらふく楽しめるのが強み。
「それから……笑顔は……いるかって?」
「違う……ダメ。笑顔はナシ」
なんだかんだあってmane6は、敵の本拠地と思われる緑色に発光する建物に辿り着き、突入しちゃうんですね。「本拠地があからさますぎる」って? その点は作中でもしっかりツッコミが入れられているので問題ありません。
本拠地の中には案の定、大量のチェンジリング兵と、マユにされて捕られていたポニービルの住人達がいました。このマユは、アニメにおいてセレスティアが閉じ込められたマユと同じものですね。
チェンジリング兵は全員がPPに化けて、mane6を惑わしながら戦おうとしてきます。アニメでもmane6に化けて戦いを挑んできましたが、なぜ化ける必要があるのか(チェンジリング[Changeling]という名前だから、癖なんでしょう)。
特にアニメだと敵味方が同じ姿になって、みるからに同士討ちをしていそうな様子でした。とはいえ今作で全員がPPのみに化けた点は、そうした失敗から学んだ結果なのでしょうね。ほんの少しだけ賢くなりました。
アニメでのチェンジリング兵 混戦もやむなし
コミックでのチェンジリング兵 ちょっと進歩
(単にキャラの描き分けが面倒くさかっただけかも)
mane6はそれぞれの持ち味を活かした戦い方でチェンジリング兵をなぎ倒していきます。個人的に面白かったのがラリティの戦い。RDから煽られてやっと戦い始めるんですが、そのやり取り。
RD「ラリティも暴れて! そいつら流行おくれのファッションだと思ってさ」
RT「レグウォーマー? スタイルアップパンツ?! 春のコーデにありえないわ!」
だ、そうです。みなさんも春のコーデには気をつけましょう。
最終的に、その場にいたチェンジリング兵をみんな倒して捕まえることに成功します。さっそくマユを破って住人達を助けるんですが、なんとCMCの姿が見えないではありませんか。mane6が途方にくれているところ、スパイクが口から奇妙なオーブ(玉)を吐き出します。
このオーブはなんと敵の親玉であるCCから送られてきたものでした。
今作でイチバン気になる所ですね。たしかにスパイクは、ブレスの力で手紙の送受信ができます。しかし今まで、TW―セレスティア間でのやり取りしか行われていませんでした。それが突然、敵からの通信に対応するとは、どういうことでしょうか。
スパイクが電話機みたいなものだとしたら、電話番号みたいなものがあるんでしょうか? それさえ知ることができれば、誰でも送受信を行えるようになるんでしょうか? この件については、考えれば考えるほど分からなくなります。スパイクは何気に、FiM世界の解明しがたい謎要素の一つ。
オーブを通じてCCが直々に話しかけてくると、何を言い出すか? CMCを預かっていること、返してほしければ三日の内にCCの居場所まで辿り着くことを告げます。もちろん正義と家族愛にあついmane6は、CMCを助ける旅に出かけることになりました。
オーブは通信だけでなく地図にもなり、mane6を導いていくんですね。「なんとまあお優しい」とお考えの人はいるでしょう、実はCCのこの優しさにはきちんとした事情があるんです。それは後半で判明します。
というわけで『クイーンクリサリスの帰還 Part1』は終わり。Part4までありますが、一つの記事に収めるにはちと長い。分割してお届けしていきます。
余談。
"The Return of Queen Chrysalis"を『クイーンクリサリスの帰還』と訳しているのは、ネットでその訳を見たからですが、内容的には『クイーンクリサリスの逆襲』のほうがよさそう。
Part2→http://kansomolashi.blogspot.jp/2014/05/part2.html#more
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